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機関誌「産業立地」バックナンバー一覧

機関誌「産業立地」

VOL.59 No2 2020年3月号
≪目次≫
視点
AI活用推進人材が社会を変える
独立行政法人情報処理推進機構
イノベーション推進部 部長 古明地 正俊

談話室
南三重のダム機能を
-三重県松阪市の取組-
松阪市長 竹上 真人
一般財団法人 日本立地センター
専務理事 小糸 正樹

特集
地域を変えるIoT・AI導入
IoT・AIが経済・産業・社会・地域を変える
東京大学大学院 工学系研究科
電気系工学専攻 教授、博士(工学) 森川 博之

AI技術の導入による地域と社会システムの進化
Arithmer株式会社(アリスマー)代表取締役社長兼CEO
東京大学大学院数理科学研究科
特任教授 大田 佳宏

中小企業のIT活用と設備投資
~富山県中新川郡立山町への進出経緯について~
コンチネンタル株式会社
代表取締役 岡田 幸雄

「スマートシティ会津若松」の取組
−先端ICT関連産業・企業の集積 スマートシティAiCT−
編集部

資料
2019年上期(1月~6月) 工場立地動向調査結果(速報)
経済産業省 地域経済産業グループ
地域企業高度化推進課

企業立地の動き
2019年12月・2020年1月分(80件)
産業立地部

センターニュース
第32回産業立地実務研修会のご案内(予告)
編集部

伏流水
≪特集≫
地域を変えるIoT・AI導入
(産業立地2020年3月号特集より)

【技術開発の躍進】
 企業のものづくりの現場では、人の手や感覚に依存する属人的な業務が多く残っている一方で、AI技術が急激に進化しており、技術や経験のなかには計算可能な現象に還元され数値化できることもわかっている。つまり、AI技術で再現が可能であることを意味している。
 AIエンジンと事象の数値化、IoTとビックデータの組み合わせによって、現在できないことが今後急激に可能になる、それは社会システムが一気に変化するということでもある。
 人口減少の進行、少子高齢化により人材確保が厳しくなり、熟練技術者の高齢化および技術者不足が事業リスクとなるなかで、いかにIoT、AI技術で克服できるかが企業の存続・成長を左右する状況になっている。

【IoT、AIは地域課題の解決へ】
 この度の特集において、森川教授からはデジタル化の普及のプロセスを事例とともに提示していただいた。IoTや5Gで社会がどのように変わるのかは、実際のところは分からない。産業革命の時代、蒸気機関車によって人の流れと物流のシステムが急激に変わったが誰も予想しなかった。現代を生きる皆さんと一緒に新しい社会を構築していく必要がある、という。
Arithmer(株)は、最先端のAI技術が危険運転の減少、災害時の被害対応の迅速化、医薬品の開発促進などで飛躍的な進歩を獲得しつつあることを実例でもって紹介されている。医療、災害など地域課題を克服するためのAI技術を開発し、具現化しているのがArithmerである。
コンチネンタル(株)は、地域企業がほんの一歩先の設備投資を進めることで、事業を効率化し、従業員に向上心をもたらし、企業イメージUPになることを実証されている。中小企業でも実践できることはたくさんあることを示唆していただいた。
 IoT・AIによる地域と社会システムの進化は、すでに始まっているのである。
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