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機関誌「産業立地」バックナンバー一覧

機関誌「産業立地」

VOL.57 No5 2018年9月号
≪目次≫
視点
従来技術が基礎となり切り拓く新規分野
一般財団法人バイオインダストリー協会 塚本 芳昭

談話室
北上市における危機感からの出発 ~企業立地の取り組みと展望
北上市長 高橋 敏彦
聞き手:一般財団法人 日本立地センター
専務理事 黒岩 理

特集
従来技術による先端産業への展開
地域産業振興における、ものづくり中小企業への技術支援の取り組み
京都市産業技術研究所 理事・研究室長 杉浦 和明

ものづくり基盤技術の強化による製造プロセスの革新
ET labo たけおか技術研究所 代表
新潟大学地域創生推進機構
アドバイザー 嶽岡 悦雄

農業・食品産業技術総合研究機構における発酵研究
-新たな視点からの発酵食品製造-
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
食品研究部門 領域長 長嶋 等

成長する森林・林業・木材産業の姿
-「複合林産型」ビジネスで生産性革命 -
NPO法人活木活木(いきいき)森ネットワーク 理事長
元鹿児島大学 教授 遠藤 日雄

注目される新素材、セルロースナノファイバーの現状と今後の展望
国立研究開発法人産業技術総合研究所
材料・化学領域 研究戦略部
上席イノベーションコーディネータ 平田 悟史

講演
イームズラボの事業展開およびドローン・無人機の実用化に向けた地域連携
株式会社イームズラボ 最高技術顧問 伊豆 智幸

イノベーションネット通信
イノベーションネットアワードの受賞事例に見る
「産業支援機関同士の特徴ある連携」
地域イノベーション部

資料
地域未来投資促進法に関する動き
編集部

地域未来牽引企業サミットin熊本
編集部

企業立地の動き
2018年6・7月分(91件)
一般財団法人 日本立地センター 産業立地部

センターニュース
タイ工業団地公社(IEAT)と連携協定を締結
編集部

第124回 産業立地研修会
「成長分野における企業立地動向」のご案内(予告)
編集部

伏流水
≪特集≫
従来技術による先端産業への展開
(産業立地2018年9月号特集より)

【従来技術をめぐる新たな潮流】
 日本では、発酵技術、金属加工技術、建築技術などの従来技術やしくみを応用・発展させ、ものづくりの文化を築いてきた。現在においても、それら従来技術に革新的技術を取り入れてブレークスルーすることで、新しい技術や分野の市場化が全国各地で進みつつある。経験に基づく細やかで高度な「職人技」を科学的に分析し、形式化・可視化することで他の先端技術へと応用しようと動きもみられる。
 これからの社会のニーズに応じた高品質・高付加価値なものづくりを行うため、既存の技術をどのように活用し昇華させていくのか、従来技術を異なる角度から見つめなおすことで新たな潮流を見出したい。

【地域の宝を見直し企業支援や産業振興に結び付けるためのヒント】
 今回の特集では、従来技術による先端産業への展開をテーマに、先端技術の動向、市場動向、設備投資状況などについて多様な産業分野の専門家よりご寄稿頂いた。
 多様な産業分野の研究チームを有する(地独)京都市産業技術研究所による、めっき加工、醸造技術、着物を身近に感じてもらうためのAR技術など最先端技術の紹介をはじめ、燕・三条地域の金属加工における高度化技術の進展、発酵技術を応用・発展させた先端技術、森林・林業・木材産業界における「複合林産」ビジネスモデルの動き、セルロースナノファイバーの特性を踏まえた商品の市場化の動きなど、従来技術を基礎とし展開しつつある産業振興の可能性について取り上げている。
 地域の特色のある技術や取り組みを深掘りしていくことで、足元にある地域の宝について見直し、地域の企業や資源を活用した取り組みを再考するきっかけにして頂きたい。
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