機関誌「産業立地」
VOL.57 No3 2018年5月号
≪目次≫
視点
静岡県の企業誘致・定着の取組について
静岡県の企業誘致・定着の取組について
静岡県経済産業部 商工業局企業立地推進課
課長 餅原 太一郎
課長 餅原 太一郎
談話室
交通インフラを活かした三次のまちづくり
~人を呼び込む総合的な施策~
交通インフラを活かした三次のまちづくり
~人を呼び込む総合的な施策~
広島県 三次市長 増田 和俊
聞き手:黒岩 理
(日本立地センター 専務理事)
(日本立地センター 専務理事)
特集
最近の企業立地
産業立地考
最近の企業立地
産業立地考
一般財団法人日本立地センター
執行理事 高野 泰匡
執行理事 高野 泰匡
復興の現状と産業振興に向けた取り組み
釜石市 産業振興部 企業立地課
講演録
「山形への本社移転の経緯と事業展開」
「山形への本社移転の経緯と事業展開」
株式会社ナカノアパレル
代表取締役社長 中野 憲司
代表取締役社長 中野 憲司
インタビュー
"内発型の企業支援"
-薩摩川内市企業連携協議会の取り組みについて -
"内発型の企業支援"
-薩摩川内市企業連携協議会の取り組みについて -
薩摩川内市企業連携協議会 会長
株式会社岡野エレクトロニクス 代表取締役社長
田中 博
株式会社岡野エレクトロニクス 代表取締役社長
田中 博
資料
平成29年(1月~12月)工場立地動向調査結果(速報)
地域未来投資促進法に関する動き
「地域未来牽引企業」関連イベント情報
地域未来投資促進法に関する動き
「地域未来牽引企業」関連イベント情報
イノベーションネット通信
講演録
諏訪圏(6市町村)における地域活性化の取り組み
~「SUWAブランドものづくり」への挑戦~
講演録
諏訪圏(6市町村)における地域活性化の取り組み
~「SUWAブランドものづくり」への挑戦~
特定非営利活動法人諏訪圏 ものづくり推進機構
常務理事 小坂 和夫
常務理事 小坂 和夫
企業立地の動き
2018年2・3月分(102件)
一般財団法人 日本立地センター 産業立地部
2018年2・3月分(102件)
一般財団法人 日本立地センター 産業立地部
センターニュース
平成30年度各種事業のお知らせ
東京大学地域未来社会連携研究機構と連携協定を締結
平成30年度各種事業のお知らせ
東京大学地域未来社会連携研究機構と連携協定を締結
伏流水
≪特集≫
最近の企業立地
(産業立地2018年月5号特集より)
経済産業省が3月に発表した「平成29年工場立地動向調査の結果(速報)」によると、製造業等の工場立地件数は1009件で(前年比1.7%増、15件増)、同工場立地面積は1,228ha(前年比9.4%増、5ha増)となり、立地件数・面積ともにリーマンショック後(平成21年以降)では、過去2番目の多さとなっている。特に、2ha以上の規模が大きい立地件数が増えていることも特徴的である。
近年、確かに設備投資意欲は高まっているものの、その内容を詳しく見てみると、既存施設・設備を中心とした維持やリニューアル、既存事業所内や隣接地での増設等がほとんどとなっている。また、本来「雇用機会の確保」を最大の目的として行ってきた企業誘致は、人口減少・少子高齢化が進展し、人材不足が顕著となっている現在においては、既存企業と誘致企業との「人」の奪い合いになりかねない懸念にも直面している。
そんな中、“地域の強み”を活かして、それぞれの振興プランを描き、実現させていくことが企業立地のキーワードにもなっている。国内の産業構造は、サービス経済化の進展、IoTやAIといったICT産業の成長などによって大きく変化していくといわれている。平成29年7月31日に施行された「地域未来投資促進法」では、各地域が対象を製造業だけに絞るのではなく、多種多様な業種・業態を考慮した企業誘致、地域産業の育成・振興を図っていくように求めている。それぞれの地域に在る資源や強みを生かした「地域への未来投資」を図り、魅力的な地域をつくりあげていくことで、内外の人材を誘引する環境を整えていくことが求められている。
こういった背景を受けて、本号の特集では、最近の企業立地の展望をまとめた「産業立地考」、東日本大震災地域における企業誘致、地方への本社移転、“内発型”の企業支援などを紹介した。また、巻頭インタビューでは、近年社会増の兆しが見え始めている広島県三次市の増田市長に、交通インフラを活かしたまちづくりや企業誘致、市内企業へのサポート等についてお話を伺った。
近年、確かに設備投資意欲は高まっているものの、その内容を詳しく見てみると、既存施設・設備を中心とした維持やリニューアル、既存事業所内や隣接地での増設等がほとんどとなっている。また、本来「雇用機会の確保」を最大の目的として行ってきた企業誘致は、人口減少・少子高齢化が進展し、人材不足が顕著となっている現在においては、既存企業と誘致企業との「人」の奪い合いになりかねない懸念にも直面している。
そんな中、“地域の強み”を活かして、それぞれの振興プランを描き、実現させていくことが企業立地のキーワードにもなっている。国内の産業構造は、サービス経済化の進展、IoTやAIといったICT産業の成長などによって大きく変化していくといわれている。平成29年7月31日に施行された「地域未来投資促進法」では、各地域が対象を製造業だけに絞るのではなく、多種多様な業種・業態を考慮した企業誘致、地域産業の育成・振興を図っていくように求めている。それぞれの地域に在る資源や強みを生かした「地域への未来投資」を図り、魅力的な地域をつくりあげていくことで、内外の人材を誘引する環境を整えていくことが求められている。
こういった背景を受けて、本号の特集では、最近の企業立地の展望をまとめた「産業立地考」、東日本大震災地域における企業誘致、地方への本社移転、“内発型”の企業支援などを紹介した。また、巻頭インタビューでは、近年社会増の兆しが見え始めている広島県三次市の増田市長に、交通インフラを活かしたまちづくりや企業誘致、市内企業へのサポート等についてお話を伺った。