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機関誌「産業立地」バックナンバー一覧

機関誌「産業立地」

VOL.63 No.2 2024年春号
≪特集≫
カーボンニュートラル社会を支える水素産業と地域

今、我が国は水素社会実現に向け大きく踏み出しています。本年2月には脱炭素成長型経済構造への円滑な移行のための低炭素水素等の供給及び利用の促進に関する法律案(水素社会推進法案)及び二酸化炭素の貯留事業に関する法律案(CCS事業法案)が第213回通常国会に提出され、また、脱炭素のための資金調達を目的に10年間で20兆円規模を想定しているGX経済移行債の第1回目が発行されました。
これまでも我が国は、水素の利活用に向けた戦略や要素技術の面で、世界をリードしてきました。新たな法律案及びGX経済移行債により、水素社会実現に向け、大きな障害となっていた他のエネルギーとの価格差の解消や社会の中で身近に利活用するための供給網の整備に対する具体的な施策が展開されようとしています。
本特集では、水素社会実現に民間主導で全国大で活動している一般社団法人水素バリューチェーン推進協議会(JH2A)及び産学官のネットワークで水素・燃料電池産業の集積を目指す山梨県の取り組みを紹介するとともに、独立行政法人中小企業基盤整備機構のカーボンニュートラル支援策を紹介します。
また、談話室では、カーボンニュートラルを推進し、水素を「つくる」「ためる」「はこぶ」「つかう」を実践している福島県浪江町長とのインタビューを掲載しています。
本号がカーボンニュートラル・水素社会実現という大きな流れのなかで、どのような地域づくり、産業振興を図っていくのかを検討する一助となれば幸いです。


≪目次≫

視点
人口減少下の地域産業政策
神戸大学経済経営研究所 教授(産業構造審議会地域経済産業分科会 会長)
浜口 伸明

談話室
浪江町長 吉田 栄光
聞き手:一般財団法人 日本立地センター 専務理事 上野 透

特集
カーボンニュートラル社会を支える水素産業と地域

水素社会実現にむけてー水素バリューチェーン推進協議会の取り組み
一般社団法人 水素バリューチェーン推進協議会(JH2A) 河村 圭亮

やまなし水素・燃料電池バレー戦略による新たな産業創出
前 山梨県 産業政策部 成長産業推進課長 小俣 滋

中小機構のカーボンニュートラル支援施策
独立行政法人 中小企業基盤整備機構 経営支援部連携支援課 神保 妙

産業立地基礎講座 ー産業立地政策と手法について基礎知識を学ぶー
第5回 今後の産業立地の推進にあたって
一般財団法人 日本立地センター 産業立地基礎講座担当班

21世紀の産業立地政策の課題
福井県立大学 地域経済研究所長・特命教授/東京大学名誉教授
松原 宏

人口減少時代の産業政策と都市政策
北九州市立大学 学長 柳井 雅人

自治体の産業政策と持続できる地域づくり
岐阜大学 名誉教授 富樫 幸一

グローバル・サプライチェーンと新たな産業集積に向けての視点
大阪公立大学大学院 経営学研究科 教授 鈴木洋太郎

企業との対話にみる日本企業の課題~設備投資・GX・DX・人への投資~
日本政策投資銀行 産業調査部参事役 渡会 浩紀

奈良県 産業部長 森本 壮一
聞き手:一般財団法人 日本立地センター 執行理事 伊藤 敦子

誘致人列伝
松阪市産業文化部 企業誘致連携課 西岡 彩華氏

本の紹介
大西隆他編著『DX時代の広域連携-スマートリージョンをめざして』
一般財団法人 日本立地センター 地域振興部 課長代理
荒木 直哉

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