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機関誌「産業立地」バックナンバー 特集

地域競争力

(産業立地2014年1月号特集より)
【地域に競争力強化が求められる時代】
 人口減少による国内市場の縮小や、グローバル化の進展などを受けて、地域産業は国内の他の地域との競争のみならず、海外諸地域をも含めた直接的な厳しい競争にさらされるようになってきている。地域の有する資源、特性をあらためて見出し育成することにより、地域が競争力を高めていくことが求められている。
 産業集積、インフラ、人材、大学等研究機関、補助金や税制等の優遇制度、生活環境、観光資源、地域内および地域間における連携体制ほか、地域の競争力につながる要素はさまざまだが、現状を見極めて戦略を立て、いかに独自性や強みを打ち出していけるか、いかにイノベーションを起こしていけるかがポイントとなってくる。しかし、明確な地域資源や方向性がなかなか見出せない、また、地域経済の低迷や行政の財政上の制約から十分な取組ができないといった悩みを抱えながら、試行錯誤している地域も多いかもしれない。

【成長戦略でも地域の競争力を重視】
  昨年6月に策定された成長戦略「日本再興戦略」では、「地域のリソースの活用・結集・ブランド化」を図ること、その一環として、地域の「生の声」を反映するため「地方産業競争力協議会」を設置することが述べられており、同協議会において「地域ごとの戦略産業を特定し、地域に眠る資源の掘り起こし、地域に必要な産業人材の育成に係る戦略等を定め、本戦略の地域における展開状況と併せて、定期的にフォローアップする」としている。これをうけて、昨秋より地域ブロックごとに同協議会が開催され、今後の定期的なフォローアップに向けての取り組みが進められているところである。
 こうした動きがあるなか、今月号の特集では、地域の競争力とは何かを考えるとともに、海外の事例等にみる競争力の構築・強化に向けたさまざまなヒント、さらに国内での取り組みの一例として自動車産業における九州の競争力強化の動きについて掲載した。また、巻頭の新春鼎談においても、地方産業競争力協議会の話題を含め、地域や中小企業の競争力強化、振興策について触れている。