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機関誌「産業立地」バックナンバー 特集

グローバル時代の地域振興戦略

(産業立地2009年3月号特集より)
【国際的ビジネス展開をめぐる多様な動き】
 食の安全への関心が世界的に高まる中、昨今の日本食ブームもあり、日本の良質な食品・農産物が諸外国で評価を高めている。また、アニメや映画などが日本文化として新たな人気を呼んでいるのも、よく知られるところである。家電や自動車、電子機器といった従来の日本製品のイメージに加え、こうした分野が日本の魅力として認識されるようになり、新しい可能性が広がりつつある。
また、産業集積の強みや特性を生かし、国内地域が直接海外の国や地域と連携する例や、地域の中小企業や農業者が海外での販路拡大に成果を上げる例も出てきており、グローバル時代における新たなビジネス展開のあり方として注目されるところである。
 地域経済振興策の1つである外国企業の誘致も、引き続き各地域で進められている。進出先は首都圏や関西圏、愛知などが中心となるが、その他の地域においても、企業側の進出目的と地域の受け入れ態勢などが合致し、日本やアジアでの拠点としてビジネス展開が進む例が見られる。
しかしながら一方で、こうしたグローバルな事業展開に伴う現地でのトラブルや、世界的な経済危機の影響による資金繰りの悪化などが増加しているという一面もある。これらの問題を未然に防ぎ、また被害に対処していくために、十分な情報提供や、専門の関係機関によるバックアップ、地域ぐるみでの協力態勢なども重要となっている。

【グローバル時代における地域振興のヒント】

 今回の特集では、グローバル時代における地域振興をテーマに、対日投資促進、販路拡大、国際連携などのあり方を見ていく。対日投資促進や国内企業の輸出支援などで重要な役割を担う日本貿易振興機構(ジェトロ)へのインタビュー記事をはじめ、アジア市場への投資をめぐる動き、外資系企業立地が進む大阪湾ベイエリアの状況、ジェトロが進める地域間交流支援(RIT)事業、販路拡大に向けたTAMA協会と上海との交流事業についての記事を取り上げた。地域経済のグローバル化を考えるうえで、1つの参考となればと考える。