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機関誌「産業立地」バックナンバー 特集

ビジネス・インキュベーションの発展に果たしたJANBOの役割

(産業立地2008年3月号特集より)
【1,000人を超す受講者】
 日本新事業支援機関協議会(JANBO)の自主事業として行っていたインキュベーション・マネジャー(IM)養成研修事業をベースに、経済産業省補助事業として「新事業育成専門家養成等研修事業」が開始されたのは2002年4月であった。従来から経済産業省は人材育成には熱心な官庁であり、日本に新しい政策手法であるビジネス・インキュベーション(BI)を導入するためには、これを実施するIMの養成と配置が必須と考え、補助事業として集中的に育成することとしたのである。
 以来、半日のBI/IM入門コース、4ヵ月間のIM養成研修、3~4日のフォローアップやスキル向上のための応用コースなど、わが国BIの発展や地域のニーズに合わせ、さまざまな研修プログラムを実施してきた。4ヵ月間研修だけでもJANBO自主事業研修等を含むと約600人の修了者がおり、その他のプログラムを含めると受講者は1,000人以上に達する。

【増々高まるIMの役割】
 これらの受講者により、日本全国各地で、それぞれの政策課題に対応したBIが計画・運営され、地域産業の振興に大きく貢献してきている。JANBOの堀場会長は最近の講演で「インキュベーションからローカル、ローカルで新しいベンチャービジネスを群生させていくことが、日本全体の活性化につながる」と強調された。これを推進するIMに対する期待は大変大きいのである。
 当初5年間の予定で始められた「新事業育成専門家養成等研修事業」は、研修修了者の活躍もあり大きな成果を生んだため、1年間延長されたが、一連の予算による研修は本年度で一応の終期を迎えることとなった。依然としてIM養成研修に対するニーズは大きいことから、何らかの形で実施していきたいと考えており、また、IM研修修了者等の全国ネットワークも構築したいと考えている。
 本特集では、IM養成研修事業の結果、IM達がつくりあげた日本のBIの現在を紹介する。本特集がBI政策、地域イノベーション政策に関わる全ての関係者にとって、事業遂行の一助になることを期待する。