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機関誌「産業立地」バックナンバー 特集

クラスターを動かすのは人

(産業立地2007年3月号特集より)
【地域経済活性化の両輪、産業クラスターと知的クラスター】
 産業クラスター計画は、2001年度に経済産業省によりわが国の産業競争力強化と内発的発展による地域経済の自立化を図るために始められたプロジェクトである。全国19プロジェクト、約6,100の企業と約250の大学が参加し、産学官連携による新事業・新産業創出を進めている。
 2001年3月に閣議決定された第2期科学技術基本計画において、地域における「知的クラスター」形成の促進が位置づけられた。2002年度から文部科学省において地域経済の活性化を図ることを目的として全国18地域で知的クラスター創生事業が開始された。
 両政策とも、科学技術に立脚し、新しい産業・事業を創出し、もって地域経済の活性化を図る点において共通の方向性を有するものであり、当初から、両省が強く連携し、事業が進められてきたところである。


【クラスターの成長期を支える様々な人々】
 産業クラスター計画については、2001~2005年度までを第Ⅰ期と位置づけ、5年間の経験をもとに2006年度からの5年間を「立ち上げから成長へ」の期間としている。第Ⅱ期は、第Ⅰ期中に形成されたネットワークを基礎に、具体的な事業化を進め競争力のある産業を育てていく時期にある。このため、民間企業出身者を産業クラスター計画においてはクラスターマネージャー等、知的クラスター創生事業については事業総括等として配置し、民間企業の発想での事業化に取り組んでいる。官、民それぞれ社会風土が異なるなかで、双方のとまどいもあったようであるが、地域のあらゆる資源を活用して新しい産業を創出し、地域を活性化させるとの大きな目標の下で多くの具体的な成果を上げている。これらに共通していることは、クラスターマネージャーはじめ、クラスターを動かす人の存在が大きい。
 本特集では、クラスターマネージャーやクラスター計画に参画した企業が事業拡大を実現した事例を紹介する。本特集が、競争力のある地域経済の形成の促進に資することを期待する。