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機関誌「産業立地」バックナンバー 特集

循環型社会形成のビジネス

(産業立地2006年1月号特集より)
【スローライフの背景】
 スローライフというライフスタイルとともに、現在、ロハス(LOHAS:Lifestyle Of Health And Sustainability)というライフスタイルが話題を呼んでいる。ロハスとは、健康を守り、環境維持の可能性を大切にする生活様式、「健康と地球環境」意識の高いライフスタイルを指し、スローライフはこのロハスに包含されるという考え方もあるようだ。
こうしたライフスタイルが求められるようになった背景には、地球環境に負荷をかけない視点からの経済活動、生活文化の選択が迫られていることがある。実際、健康や環境を重視した新しい価値観とライフスタイルを持つ LOHAS PEOPLEは増えているようだ。


【“サービサイズ”から始まる新たな循環型社会】
 持続可能な社会、すなわち環境と経済が共益関係にある社会はどのようにつくっていけばいいのだろうか。
本特集にもご寄稿いただいた千葉県印旛地域整備センター・石渡氏は、低回転型経済への移行によってストック型社会を構築していこう、と提言されている。高回転の経済社会は、どんどんつくり、どんどん消費することによって日本人を世界でトップクラスの高所得に引き上げた。しかしその結果、人件費の高さによる産業の空洞化を招いたことも事実である。
こうした中、一部の製造業企業において、従来の大量生産を脱却した新しいビジネスモデル“サービサイズ”の実践による大きな変革が始まっている。そのキーワードは「“所有”から“利用”へ」。また、「産業資本主義」からの脱却と、「ナチュラル・キャピタリズム(自然資本主義)」への転換を呼びかけた名著『自然資本の経済』の著者の一人であるエイモリ・B・ロビンスは、「消費を減らせば減らすほど成長率が高くなる」と述べている。
本特集ではそうした問題意識に基づき、新たな循環型社会形成の方策と、そこに発生し得る新時代のビジネスについて、各方面よりご報告いただいた。